MY DIY

素朴な木の温もり
耳を澄ますと、
焚き火のはぜる音に
鉄瓶の湯がチンチンと・・・
燗酒にスルメを焼きながら
一日の終わりにホッとする・・・

irori.html  
    

こしらえ顛末記

真っ赤に耀く炭火を見つめながら手をあぶるひと時・・・・・
“杉の家”I 邸の建築工事で、杉の無垢材を使って棟梁が作った囲炉裏が、その家にマッチしてとても良い雰囲気だった!

居ても立っても居られなくなった私は、忙しい棟梁に来シーズンまでに作ってと頼んだが、キャンセルして自分でこしらえることに・・・

I邸で棟梁がこしらえたような、大きな木材を加工できる大型機械も、大きな節も恐れずにカンナ削りできる技も持たないから材料として選んだのは、小径木ばかり(ゴマカスことに・・・)

囲炉裏周囲の市松(互い違い)に並べてある正方形をの板は、I邸の床板に使った「杉縁甲板40ミリ厚」の切れ端。
実(凸凹部分)を取って正方形に切り揃えたもの(写真右下参照)
なかなか良いでしょう!(自画自賛)

その内側の框(細い木)も、I邸の床張りの挽き割り残材を拾ってきたもの。

外周部の框は、杉の45ミリ角を留め(45度づつに切って直角に接合する事)に接ぎ、その廻りには厚みをもたせて重厚そうに見せかけるために、杉の木摺り板(モルタル塗り外壁の下地に使うような板15ミリ×90ミリ)を同じく留めに接ぎ合わせた。

肝心な囲炉裏の炉部分は、I邸では防火サイディング12ミリを三重に重ね合わせて張ったが、石膏ボード12.5ミリを二重に張ったうえに、けいカル板5ミリ(スレート板のようなもの)を張った。(写真黒または白く見える部分)
当然、耐火パテ埋めしたうえに、黒の耐火塗料を吹き付けている。

天板・炉を載せる架台部分も小径木ばかりを使った。
四隅の柱のように見えるのは、材木屋でもらった杉柾(木目が通直)の40ミリ×120ミリの30〜40センチ足らずの端材を45度に切り合わせて接着し、柱のように見せかけている。

横に張った板も先の木摺り板で、鎧下見板張り風に相欠き加工して見せかけ柱の裏から打ちつけた。

写真でお分かりかと思うが、囲炉裏の高さは二段階の可変式になっている。(自分でも良い思いつき!)
本来、座卓として居間に据えたかったが、我が家にはまだ2歳のチビがいて、火傷や火事は困りものなので、現時点では椅子卓として私の事務所(仕事部屋)で使うことに・・・

また、未だに未完で、囲炉裏として暖を採る必要がなくなったら(春・夏・秋)、炉部分を塞いで全面テーブルとして使えるようにする。
中心部に先の
杉縁甲板40ミリをあと3×3=9枚を並べる予定。
(出来たら写真を追加します。)

つまり、座卓と椅子卓、囲炉裏とテーブルの2×2の4倍に使える設計だ。

囲炉裏下の下部架台は収納庫として使え、キャスターを取り付けてあるので移動も楽々になっている。
また、写真囲炉裏テーブルと床(コルクフロア―)の間には、I邸の残材である杉縁甲板15ミリを実部分を取り去って正方形にしたものを市松に敷き並べている。



試用インプレッション

囲炉裏のある中で育ったわけでもないのに、すごく懐かしい。

きっと縄文、いや石器時代から脈々と流れ続ける血が感じさせるのだろうか?
冒頭にも書いたが、真っ赤に耀く炭火を見つめているだけで心がグッと落ち着くし飽きない!

ホームセンターを数件まわってやっと見つけた五徳と火箸、炭はレジャー用に何時でも何処でも売っているが、灰がない。
通販のカタログなんかに載っていた気もするが、探すとない。

仕方がないので、囲炉裏を作る際に出た切削屑と切れ端を燃やして僅かばかりの灰を作った。
炉の底部には、園芸用の小粒の軽石を2袋入れ、僅かな灰を被せた。

それから3週間ばかり、毎日毎日せっせと炭火が灰になるのを楽しんでいる。(あーもったいない!)
6キロ入れの炭を1箱燃やしても、たいした灰にはならない。
物が燃えて灰になるということは、なんと儚いことなんだろう・・・

私たち夫婦は結婚して18年、晩酌というものをしたことがなかったが、最近は夜寝る前に二人して、夜食に餅を焼き、さきイカをあぶりながら、ちょこ一杯づつぐらいの酒を飲むのが楽しみになっている。

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