キャンピングカー Pキャンプ旅行記

我が家の『行き当たりばっ旅

9年目の『夏休みPキャンプ旅行』・・・
1998年8月1日〜7日、6泊7日の親子4人の旅行

中1になった数(長男)がはじめて参加した、奈良薬師寺の『夏休み寺小屋』3泊4日の最終日に迎えな
がら今年のキャンプ旅行が始まる。

8月1日の夜、私ども夫婦と雅(次男)とで浜松をスタート。
名神大津SAで最初の車中泊に。
ところが夜遅くに雨が降りだし網戸が使えなく、キャブオーバー型車のエンジンの熱がジワジワと伝わり、
車内はジワジワと蒸し風呂状態と化し寝苦しい。
1時間ぐらい寝たところで目が覚めてしまった。
妻はまったく寝られなかったと言い、周囲の車は皆エンジンがかかっているので、アイドリングストップ運
動には逆行するが、エンジンを掛けエアコンをつけての第1泊目。

8月2日朝、奈良『薬師寺』では、般若心経の写経をして11時の寺小屋の解散時間を待つ。
4時半起床、食作法、お経、法話など、寝るも食べるも厳しい寺の生活から開放された数は、奈良の暑さ
もあって疲れ切った表情をしていたが、ファミリーレストランで「生き返った」と食べられることに幸せを
感じたようだ。
京都縦貫道は京都方面は行楽帰りの車が多いが、丹波方面はガラガラで快適、あやべ温泉『二王の湯』で奈
良の汗を流した。
天橋立を通過して道の駅『船屋の里伊根』に着いたのは19時ちょっと前だった。
夕食は併設レストランで海の幸をたらふくの思惑がすでに閉店して誰もいない。
おまけにトイレも閉っていて、「道の駅の看板に偽りあり」と怒ってもしょうがない。
時折観光客が来るが、すぐに引き返して行く。
これから寝ぐらを探すのもイヤで、レトルトでの夕食に。
当たり前だが、何処へ行っても標高の低い所は暑い。
寝入りばなに雨が降りだし、またも蒸暑く寝苦しい2泊目。
道の駅より伊根湾を望む写真 

  

道の駅『船屋の里伊根』にて
伊根湾を望む。
NHKテレビ小説『ええにょぼ』
の舞台となったところで、きれ
いな海だった。

8月3日、船屋の里公園は伊根湾を一望する絶好の地で景色が素晴らしい。
あまりきれいとは言えない浜名湖を見慣れている私たちは、伊根の海の鏡のような水面と透明度に驚嘆。
ケーブルカーに乗り、『天橋立の股のぞき』を初体験して、天橋立へ。
ここは風光明媚な景勝地と思っていたが、海水浴で賑うのには驚き。
午後はこの辺りには日帰り温泉がないので、とにかく移動。
舞鶴、小浜、三方五湖レインボーライン、敦賀へとドライブ。
結局手頃な温泉が見つからず、道の駅『河野』で3泊目。今晩も暑い。

三方五湖レインボーライン駐車場にて写真







三方五湖レインボーライン山頂
駐車場にて。

8月4日は早朝より越前海岸を北へ。
旅人の目には、丹後から三国町まで、ロシア船原油流失事故の痕跡がわからない。人々の頑張りと自然の回
復力に拍手。
遊覧船に乗っての『東尋坊』見物。
自殺の名所とは聞いたが、ガイドの話す自殺者の数に背筋が寒い思いをする。
三国サンセットビーチを見渡す、三国温泉『ゆあぽーと』で入浴。
今夏の天候不順を象徴するかのような空で、雲行きが怪しくテレビをつけると、新潟は集中豪雨で被害が出
ているという。
天気と夜間の気温を考え、進路を北から標高の高くなる東へ変更。
気ままなPキャンプ旅行のメリットだ。
『越前竹人形の里』の見学後、曹洞宗大本山『永平寺』へ。
靴を脱いで回廊で結ばれた七堂伽藍を拝観する珍しいスタイルの寺だった。
勝山から白峰村を経て尾口村『白山観光物産センターP』で4泊目。やはり山は涼しい。



8月5日は、朝一番で白峰村『白山恐竜パーク恐竜館』へ。
福井県の恐竜化石発見は良く耳にするがまさにその地だ。
4つのゾーン展示+化石探し体験付。それも1個は持ち帰れるというからやる気満々。
近くのトンネル工事現場から運びこまれた30p四方くらいの岩の塊りを、保護眼鏡をつけハンマーでコツコ
ツ割って探す。
初めは無造作に砕いていたが、最初に岩の割肌から葉っぱの模様がのぞくと、コツが分かり面白いように見
つかる。
残念ながら恐竜は見つからなかったが、展示標本と見比べ『ラインナギ』などの樹名が分かるとうれしいも
のだ。
昼食は中宮温泉で岩魚そばを食べ、午後は『白山スーパー林道』へ。
姥ヶ滝直下の親谷の湯写真











『姥ヶ滝』直下の
露天風呂『親谷の湯
』写真では滝の全体像が分
からないが、何とも表現し
にくい、素晴らしい景観の
露天風呂だ。


途中、蛇谷園地Pの案内看板に往復40分の所に滝と露天風呂があるという。
下を見下ろすと深い谷底に温泉らしいのが見える。
太陽の日差しは暑く、帰りの登りを考えたらためらうが、露天風呂大好き人間の血が騒いだ。
谷底へ吸込まれるように続く、急な階段を下り川に沿って進むと割合早く露天風呂『親谷の湯』に辿り着い
た。
谷川の向かいには老婆が白髪をふり乱しているように流れ落ちる『姥ヶ滝』があり、飲み込まれそうなロケ
ーションだ。
私たちよりも少し先に着いた家族がいたが、入浴目的ではないらしく谷底で滝見物していた。
他に誰もいなく、我が家専用の露天風呂でラッキー!
滝と野天風呂は申し分なくゆっくりしていたかったが、グルグル飛回るアブに追い立てられるようにあがった。
帰りはやはり汗が吹出したが、過去に体験した露天風呂の中では3本の指には入る絶景だ!
スーパー林道を後に、世界遺産となった合掌集落の白川郷を過ぎ、富山県上平村の国民宿舎『五箇山荘』
この日の汗を流して道の駅『上平』で5泊目。

8月6日は、天領白川郷の向こうを張って、加賀百万石の威光を示したといわれる立派な合掌造りの『岩瀬
家』へ。
当主の爺が土地の言葉で丁寧に説明してくれた。
菅沼合掌集落では『五箇山民俗館・塩硝の館』を見学。
静かな五箇山とは違い、合掌造りとは不釣り合いな観光客で賑う白川郷の飯屋で昼食をとり、天生峠を越え
て河合村、数河・流葉、神岡から、昨年の夏に来た新穂高温泉郷へ。
橋から丸見えの『新穂高の湯』へ父子3人で飛込んだ。
今にも降り出しそうな空から、とうとう雨が降りだし、昨年夏Pキャンプをした「遊湯パーク蒲田の湯」駐車
場で雨が止むのを待った。
数に「薬師寺で修業の成果を見せて、般若心経で雨を止ませてみせろ」と言って、唱え始めると魔可不思
議、雨が止み雲の切れ間から夕空が見えてきた。
Pキャンプも今夜で最後の予定。炭火を起こし、小浜で買ったまま機会を失っていた干物などを焼いて夕食
を済ませた。
寝る前のひと風呂と『蒲田の湯』を出た後、管理人がやってきて明朝まで駐車場を閉めると言う。
昨年はここでPキャンプを楽しめたのに、何か事故かモラルのない人が増えたのかなぁ?
と、渋々道の駅『奥飛騨温泉郷上宝』へ移動して6泊目。

8月7日、夜中より降り始めた雨が、朝トイレに走るのもためらう土砂降りになった。
テレビニュースでは各地で集中豪雨だという。
あきらめていたら雨が上がり、これも般若心経の御利益か?と感謝!
上宝を後に、私のナビには表示されないがようやく開通した安房峠道路のトンネルをくぐる。九十九折りの
難所も楽になったものだ。
松本ICから名古屋方面ではなく長野・上信越道方面へ遠回り。
須坂ICで下り昨年ビアレストランとしてリニューアルした店が、昔の『リューネブルグ』の味を復活したので
寄り道。

信州小布施 自在屋前での写真








     

信州小布施
葛飾北斎と栗菓子で全国的に有名
なところだ。
自在屋前のカブトムシ像の前で。

長年親しんだポークの味に舌鼓を打ち、小布施高井鴻山記念館『間山温泉ぽんぽこの湯』などで時間
を潰して夕食も『リューネブルグ』へ。
たらふく食べたら家路まで残り300q。

走行距離1700qは過去最長の長旅だ。
随分と無駄な走りのようだが、私たちにはこれが合っている。
とにかく足を運んでみると、旅行ガイドには載ってない良い所が一杯ある。
目星を付けいつかまた行くことにする。
今回は旅の始まりが奈良薬師寺ということで、紀伊半島方面と北陸方面を回ろうか迷った。
真夏に高原以外でPキャンプするのは初めての経験で、暑さ対策が課題ではあったのだが、結局は雨が降ると
網戸にもできず、汗まみれに我慢できなくなるとエンジンをかけエアコンに頼ってしまった。
何か良い手立てはないものか?
天候不順の今年、普通より1週早い夏休みが功を奏して、雨で困ったこともほとんどなく、例年どおり天気
には恵まれた。
予約とかに縛られない自由気ままなは『行き当たりばっ旅』はやめられない。

使用車両 :ハイエース Multi (潟Aイズ製) 
参加者 :福夫、裕子、数(中1)、雅(幼長)
総走行距離:1670q
total燃費 : 7.16q/g
最高(長距離高速)9.34q/g
最低(冷房アイドル時)4.32q/g
使用金額 :Total 12万円余り(土産類を含む)
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