キャンピングカー Pキャンプ旅行記

『春休みPキャンプ旅行』・・・
1999年3月24日〜28日、4泊5日の親子4〜3人の旅行
3月28日は奈良薬師寺の春の行事の『お身拭い』があり、寺の掃除に2泊以上参加すればタダで食事付きで泊めてくれるという。
昨夏の『夏休み寺小屋』で寺の子坊主さんとも仲良くなった数(長男)が参加したいということから、春休みPキャンプ旅行がはじまる。

3月24日の夜、夫婦と子供二人(長男数、次男雅)と出発。
浜松西インターから東名・名神と走り、大津SAで一泊目。

3月25日、朝食後出発。
薬師寺は26日昼から3泊4日で申し込んであるから、今日は何処へ行こうか?
何処へ行こうか迷っていたところ、京都東ICを過ぎた頃に数が「金閣寺にいってみたい」とつぶやいた。
昨年の5月に、奈良を旅しているので、「京都も悪くないなぁ」と決定。
中学校の修学旅行は京都・奈良だから、来年の修学旅行の予習のつもりで!
京都南ICから国道1号線を北上、東寺、西本願寺を車窓に眺め、まずは『二条城』へ。
ところがルーフラックが付いて車高が2.5bもあるために、駐車場ののゲートをくぐれない。
駐車場の管理事務所に頼み込んで、ゲート手前に駐車させてもらった。
先のNHK大河ドラマ『慶喜』は記憶に新しいので興味深かった。
御殿だけでなく城本丸の天守閣跡の石垣にまで登ると、平城ではあるが案外京都盆地一帯を見渡すことができるもんだと感心!
鹿苑寺『金閣』は20年ぐらい前に来たときは歴史を感じさせたが、修復されていて眩いばかりのキンピカに違和感を感じた。。
金閣 銀閣
鹿苑寺』金閣』 慈照寺』銀閣』

慈照寺『銀閣』は、金閣とは比較にならないみすぼらしい佇まいで、朽ち果てそうな木肌の色合いときれいに掻き均した白砂利の対比の美しさが、銀閣寺として人々を惹きつけてているのだろうか?
『清水寺』といえば、『清水の舞台』。奥まで散策して真下からも舞台を見上げて見た。
まだ早かったが、桜が一面に咲くと清水の舞台が一層ひきたつだろう。
『三十三間堂』は120bお堂の長さもすごいが、千体の千手観音が堂内に整然と並んでいるのには驚く。奈良の大仏よりも感動モノ?
解説もゆっくり読みたかったが、4時の閉館時間間際で追い立てられるように出た。
明日は薬師寺行き。奈良方面へ走りファミレスで夕食。
昨年から奈良での常宿のような木津町の奈良市境付近にある国道24号沿いのトイレ付き駐車場で二泊目。

3月26日、朝食をとり薬師寺へと向かうが、11時にはまだ間があるので、北隣りの『唐招提寺』で、歴史の教科書に出てくる『鑑真』の御廟にまでお参りして時間を潰した。
夏の寺子屋を経験した数も、今回の寺の掃除ではどんな待遇なのか分からないので不安がっていたが薬師寺の中に消えていった。
「やっと厄介払いができた!」 
これは実感!
年の離れた兄弟ではあるが、互いに干渉し合って車内が喧しくてたまらないからである。
雅も目の上のタンコブが居なくなって清々しているようだ。
とりあえず、温泉を求めて南下。
大和郡山・橿原市から天香久山を眺めながら明日香村に入った。
明日香村資料館や飛鳥寺を見てみたいが、雅にはチンプンカンプンだろうから『石舞台古墳』へ寄ることにした。
石舞台古墳 明日香村
『石舞台古墳』

教科書の写真では、原っぱに巨石があるイメージだったが方形の古墳になっていて、巧みに積まれた石室にまで入ることができ古代人の知恵に感心しきった。
昼食はコンビニで買って簡単に済ませ、五條市からいよいよ吉野路に入っていく。
司馬遼太郎の街道をゆくでも有名な十津川村の十津川温泉を目指すが、陸の孤島と言われるだけあって遠い。
途中、大塔村にも新しい日帰り温泉施設があったが、「ここまできたなら十津川温泉でなきゃあ!」と走り続けた。
やっと辿り着いた山合いのダム湖畔の温泉街に、温泉ガイドで選んだ『神湯荘』は見当たらなく案内看板を頼りに山奥に分け入った。
まだかまだかと走った坂の上に神湯荘が見えてきた。
急坂の手前に「これより先は泊り以外進入禁止」と立て看板があり、外来入浴は300b手前の『上湯茶屋』の駐車場に止めて歩くか『上湯茶屋』の露天風呂に入れという。
大降りではないが雨が降っていて、どちらに行くにも濡れた急坂を登り下りしなければならないので、やめて途中にあった『十津川観光ホテル山水』まで戻り入浴した。
途中に寄った道の駅『十津川郷』で土産を買おうと戻ったが、売店は5時で閉まっていて、隣りのホテルで土産を買い、道の駅駐車場で夕食にした。
雨脚が強くなってきた、明日の天気は?何処へ行こうか?
奈良方面へ来た道を戻りたくなかったので、地図で国道425号線を龍神温泉方面に出て、和歌山県田辺市の道の駅『紀州備長炭記念公園』で泊ろうと考えた。
地図でざっと見たところ2時間もあれば着くだろうと、甘い考えで7時ちょうどに出発!
ところが、国道400番台はひどい道だということを忘れていた。
幅員3m程ですれ違いも難しい曲がりくねった山道が続き、随分走ってもカーナビに表示される現在位置があまり動かない。
平均車速15`ぐらい?
経験上、山道でも30`ぐらいで走れるつもりでいたが、スピードが上がるところがなく、ハンドルを左右に切ることの連続だった。
運転している私もうんざりだから、同乗者はもっとたいへん。
雅は気持ち悪くなってしまい、「こんな道走らないでよ!」と私に噛み付く。
ここまで来たら、進むも戻るも地獄といったところだ。
車窓を開け、スピードを一層落とすことになったので、結局龍神温泉に着いたのが10時近くなってしまった。
龍神温泉からの国道371号は良い道だったが、道の駅『紀州備長炭記念公園』への県道はカーブの続く峠道となるようなので、避けて中辺路町方面へ別の県道を走り、泊れる駐車場を探していたところ、幸いすぐに公衆トイレのある駐車場があった。
通過車両もほとんどない絶好のPキャンプ地で3泊目。

3月27日、天気が良ければ高野龍神スカイラインを走るのも悪くないなと思ったが、雨模様なので海へ出て、太平洋岸伝いに帰ることにする。
白浜の名の由来であろう由良浜の白砂は、人工ではないだろうかと勘ぐりたくなるほど白かった。『南方熊楠記念館』、『白浜水族館』を見学して、白浜に来たからには白浜温泉『崎の湯』へ・・・
万葉の頃に天皇や貴族が入湯したと伝えられ、太平洋に突き出た岩盤を掘った湯船の露天風呂。
風が強くて肌寒いが晴れ間が見えてきた。
これほどの温泉が無料で入浴できるのは嬉しい。
強風であがる時が寒いだろうと覚悟していたが、以外にも体がポカポカになり大海原を眺めながらの入浴もいいもんだ!
白浜にはほかの見所もたくさんあるが、帰りの道のりも長いので先へ進むことにする。
昼食に寄った道の駅『志原海岸』の海来館は町の食堂といった雰囲気だったが、海辺ということもあって刺し身はさすがに美味しかった。
走りながら目に飛び込んだのは、道の駅『イノブータンランド・すさみ』の看板。
「イノブータンって、いったいなんだ?」
寄ってみたら「な〜んだ!」というものだった。
イノブタの産地にちなんで、ミニ独立国『イノブータン王国』という。
『イノブータン城』の宮殿にはイノブタの王様と王妃の人形が据えられ、王国の紹介がされ、店舗にはイノブタグッズや地場産品が揃えられていた。
面白いネーミングに、本物の『ブータン王国』からクレームがあったとか?
 
イノブータン 道の駅
『イノブータンランド・すさみ』内
『イノブータン王国』

太陽が傾きはじめた4時前、『串本海中公園』についた。
グラスボートにまだ間に合うと入場券売り場にいったが悪天候のため運休中という。
残念だが、水族館や大きな海亀、サメやエイが泳ぐ水中トンネル、本当の海に潜る海中公園に雅も満足だった。
こんな身近な海に、熱帯魚のようなカラフルな魚が泳いでいるなんてと驚き、ダイビングに夢中になる人の気持ちがわかった。
今日の最後は、『潮の岬』。台風シーズンには必ず耳にする所。
潮の岬灯台の閉館時間5時ギリギリの入場だった。
身近な御前崎灯台でも実感することだが、地球は丸かった。
この辺りでは、串本が一番大きな街であろうかとショッピングセンターに寄って、今晩と明朝の食料を買い込んで次の道の駅めざす。
途中、『橋杭岩』という天然の岩が橋の橋脚さながらに海岸に並び立っている。
太地町には『くじらの博物館』など、次の機会に見たい所がいろいろある。
紀宝町の道の駅『紀宝町ウミガメ公園』で夕食。
明日は帰らなければならないので、伊勢志摩方面いろいろあるが伊勢神宮に参拝して帰ることにした。
そのためには、なるべく近くの道の駅で泊ろうと熊野市、尾鷲市、紀伊長島町、紀勢町と走り、大宮町の道の駅『奥伊勢木つつ木館』の駐車場で4泊目。

3月28日、寒さで目が覚めた。温度計を見たら車内外ともに1.6度。
寒さのおかげで今日の行動開始は1時間早まった。
白浜からずっといっしょだった国道42号と分かれ、勢和多気ICより伊勢自動車道を伊勢西ICで下りてすぐのところが、伊勢神宮(内宮)。
まだ参拝の車が少ない駐車場に車を止め、『おかげ横丁』から『伊勢神宮』へ向かう。
この歳で私も妻も伊勢神宮には初めて。
写真やテレビで見覚えのある鳥居と宇治橋、玉砂利を敷き詰めた参道には老木が鬱蒼と生い茂って神秘的。
最奥の何重もの垣に囲われた唯一神明造りの正殿には近づけなく見ることもかなわなく、ガードマンが警戒する異様な雰囲気を味わった。
おかげ横丁を見物しながら、有名な赤福本店で赤福を味わって駐車場へ帰ると、神宮詣での駐車場待ちの車が数珠つながりで、早起きをしたのが大正解だった。
思いがけない紀伊半島縦断、周遊してしまった旅もこれでおしまい。
ひとっ風呂浴び、昼飯食べて帰ろうということで、伊勢自動車道を勢和多気ICで下りて、素朴なたたずまいの共同湯『丹生大師湯』へ。
ところが、ガイドブックをよく読めばよかったのだが13時からだったので、引き返して、伊勢自動車道を『一志嬉野IC』まで行って、一志温泉『やすらぎの湯』で旅の最後の汗を流した。
昼食をとって、伊勢、東名阪自動車道、東名高速と走り渋滞もなく夕方帰宅した。

使用車両 :ハイエース Multi (潟Aイズ製) 
参加者 :福夫、裕子、数(中1)、雅(幼長)
総走行距離:1,170q
total燃費 : 8.5q/g
使用金額 :Total 約8万円(土産類を含む)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送