薬師寺・藤森神社〜びわ湖畔  のんびり紀行
2002.05.01〜05.04

1日目

日夜
自宅を夕飯後の8時過ぎに出発。
東名高速道路を一路西へ・・・
名古屋から東名阪自動車道、亀山から名阪国道(R
25)を西へ走る。
奈良県天理市の手前、針ICに隣接している道の駅「針テラス(T・R・S)」が最初の宿泊地。


2日目

5月2日
ここはファーストフードからレストラン、温泉施設まで揃う西日本最大といわれる道の駅らしい。
混雑を予想していたが、連休中ゆえにトラックが少ないのか?
乗用車やキャンピングカーも少なく、だだっ広い駐車場は閑散として拍子抜け?


奈良薬師寺
朝8時半

雲ひとつない晴天で清々しいが、
拝観開始直後に入ったものだから人影はまばら
五月としては冷たい風が吹き荒れていた。


薬師寺西塔と向こうが東塔

新旧の対比から
1300年の風雪を感じる。

写真は、妻と三男(2歳3ヶ月)

薬師寺金堂東塔

その昔、中学校の修学旅行に来た時は、金堂の復元工事中だった。

写真は、妻と二男(小学3年)、三男

何度も薬師寺に来ているが、今回は21世紀の幕開け(2001.01.01)に完成した、玄奘三蔵院伽藍の絵殿(写真)に飾られた平山郁夫画伯の大唐西域大壁画を見るため。テレビでしか見てなかったから・・・

薬師寺回廊
薬師寺の伽藍で、創建当時から残っているのは東塔のみ。
故高田好胤 藥師寺管主が心血を注いで復興した伽藍は、奈良の寺院にあっては鮮やかで美しい。
古びた古寺の雰囲気も捨てがたいが、往事の鮮やかな色合いを愉しむことができるのもいいものだ。

写真は、二男と三男

小腹が空いたので早めのお昼にファミレスに寄る。
いつもそうだが、車中泊の時の朝食は面倒くさいのでおにぎり2個ぐらい。
だから、当然早めにお腹が空くという訳。

あとでおやつに食べるために『柿の葉すし』を買い込んで出発。

京奈和自動車道から宇治を抜け、京の伏見にある『藤森神社』にちょっと寄り道。
免許取りたての頃、京都の地図で見つけ、
苗字と同じ『藤森』がうれしくて以来何度も参っている。

祭りの前で、露天がたくさん軒を連ね店開きの支度をしていた。

藤森神社御祭神は、スサノウの命・別雷命・日本武尊・応神天皇・神后天皇・武内宿禰・仁徳天皇・天武天皇・舎人親王・早良親王・伊予親王・井上内親王というそうそうたるメンバー

勝ち運と馬の神様として知られ、端午の節句には駈馬神事が行われ、さまざまな馬上妙技が披露される。

写真は、妻と二男(小学3年)、三男



伏見から東へ、その昔、大石内蔵助が隠とんした山科を抜け、大津から琵琶湖西岸を琵琶湖大橋まで向かう。

途中、『浮御堂』という所看板が目に付き立ち寄る。
近江八景のひとつで、名前には聞いていたが初めてのところ。

駐車場に車を止めたところで後ろを振り返ると、妻は疲れたのか眠てしまった。
二男はゲームボーイに夢中で(※)三男と2人で拝観することに・・・

我が家にはプレステもファミコンもない。
唯一あるゲーム機のゲームボーイもドライブに出かけた時以外は使用禁止なので、この時ばかりと朝から晩までやっている。

2歳3ヶ月のチビちゃんとふたりなので、ゆっくりと御堂や仏像・びわ湖の景色を堪能というわけにはいかない。
写真を撮りながら、御堂をぐるっと回っただけ。
竜宮城のような山門(山門と呼ぶのか?)が印象的


浮御堂からすぐのところに道の駅『びわ湖大橋米プラザ』がある。
湖岸の芝生のベンチで、柿の葉すしを食べながら一休み。
隣接してびわ湖タワーや観覧車がある。
乗ってみようか?とよく見ると動いてない。
休業中なのだろうか?

Internetによる事前調査では、びわ湖タワーには立ち寄り温『堅田温泉』があるらしかったが、古びたあやしい気な雰囲気のするところでパスして、途中、雄琴温泉付近にあった健康センター『パルキの湯』で入浴。

大津から栗東方面へ走りながら、今日は変な時間に食事してしまったので、ちゃんと食べなくてもいいと、コンビニ弁当を買って済ませようと、栗東から信楽方面の山中にある道の駅『こんぜの里りっとう』に向かう。

サッカーキリンカップのホンジュラス戦は山の中のため写りが悪いが、なんとかテレビ観戦
でも、3対3の引き分けでくたびれ損!

駐車場には、大きなモーターホームと数台の車。難点は峠道なので改造車が行ったり来たりブンブン騒ぐ。Pキャンには向かない道の駅だったらしい。朝までは走ってまいと2
泊目の床につく。

 
3日目

5月3日
今日も良いお天気!
こんぜの里りっとう駐車場の背後の丘は金勝(こんぜ)山県民の森公園になっている。
それもだだっ広い。
黄色い(品種不明)のトンネルがあったのでパチリ!

朝陽を逆光に、人と花を綺麗(?)に写してみました。

写真は、妻と二男(小学3年)、三男

ここは、織田信長『天下布武』の象徴、『安土城』の大手口道。
石段を登っていくと、『石仏』の表示がやたらと目に付く。
何処に?
と、辺りを見まわしても見当たらない。
この案内文でやっとわかった。
神仏をも恐れない信長は、石仏や墓石なども城普請に使っていたのだ。
「おっといけない、踏まないように・・・」

二男がどんどん先に登って行ってしまうので、三男も負けじと登る。
石段といっても、彼にとっては崖っぷちのような高さだ!
案外体力があるんだなぁ・・・と関心しきり・・・

写真は、三男

やっと登りつめた天守閣跡の礎石。
つい最近、NHK−TVで安土城のCG復元番組を観ているので石段や礎石しか残っていないにもかかわらず妙に実感が湧いた。
三男は結局、登り下りのほとんどを自力で歩き通した。(頑固者め!)

写真は、妻と二男(小学3年)、三男

安土城のほど近くの『文芸の郷
あづちマリエート(体育館)、文芸セミナリヨ(音楽ホール)、安土城天主信長の館、県立安土城考古博物館、公園、グランド等が寄せ集まっている。

写真は、文芸の郷レストランで蕎麦をすする三男
恰好が様になって見えませんか?

安土城天主『信長の館』内部に展示される安土城復元天主の最上部。
1992年『スペイン・セリビア万国博覧会』の日本館のメイン展示として原寸大に忠実に復元されたもの。
天主の外観・内観の絢爛豪華な眩さは、なんと表現していいのやら・・・


安土城天主『信長の館』の外観
ちょっと地味なこの建物の内部に絢爛豪華な安土城天主が収まっている。

写真は、三男

滋賀県立安土城考古博物館
滋賀県内の弥生・古墳時代から中世・近世の城づくりの様子などを展示している。

文芸の郷より安土山(城)を望む
五月の空に、たくさんの鯉のぼりが泳いでいた。
オレンジ色に咲きみだれる花と、安土城と鯉のぼりと、青空ちょっと欲張りすぎの写真でしょうか?

この先、時々左手に琵琶湖を眺めながらゆっくりドライブ
彦根城に着いたのは4時頃だったろうか?

安土城から文芸の郷を歩き回った我々には、もう余力は残ってない。
城の間近まで走り寄ると、車は城内に引き込まれていく。
こんなに、城の内部まで車で走るのは初めての経験で、車を降りなくても結構見学した気分に!

びわ湖沿いを北へ走り、長浜の豊公園(ほうこうえん)へ
長浜は、織田家奉行として頭角を現してきた羽柴秀吉(豊臣)が初めて城持ちとなったところ。
NHK大河ドラマ『利家とまつ』でちょうどリアルタイムのところだ。

夕方5時近くなってわざわざここに来たのは長浜城を観に来たのではない。
城の眼下に国民宿舎豊公荘(太閤温泉)があるから
あまり大きくない内湯だけの温泉だが、なかなか良かった。
今日は結構歩いて疲れたんで、ゆっくり湯につかってリフレッシュ


長浜市内、国道8号沿いのファミリーレストランで夕食をとり、近くの道の駅まで最短距離を行こうとGPSマップを頼りに狭い田んぼ道に入り込んだら、北陸本線の下をくぐらなければならなくなった。
それもかなり低い。
車はキャリア付のハイルーフ車にキャリアをつけているので車高が2.5メートルもある。
なんとか行けそうで、運転席から身を乗り出しガードとキャリアを見比べながらスレスレのところを無事通過。
安心するのもつかの間・・・目が点・・・
高さ制限のガードが立ちはだかった。
こういうものは余裕をみるので、さっきスレスレに通過したということは、今度は絶対に通れない。何で前後に設けてないんだ? 怒り怒り怒り・・・
怒っても通れっこないので、やむなくソロリソロリとバックして引き返す・・・
『急がば回れ』ってことか・・・

道の駅『近江母の郷』はあまり大きくない。
私たちのように車中泊をする先客でほとんど一杯だった。
明日も良い天気で・・・の願いもむなしく、
11時頃からパラパラと降り出した。

4日目

5月4日
朝方まで降り続いたのだろうか?
熟睡していてわからない。
雨は上がっているが、いつまた降り出すかわからない雲息だ。
車中では例によって前の晩コンビニで買ったおにぎりを食べて出発。
びわ湖沿いの道を湖北へ、
サイクリングロードが整備されている。
途中、琵琶湖一週の揃いのTシャツを着てペダルを漕ぐ連中を追い抜く

びわ湖最北端の木之本町には、羽柴秀吉と柴田勝家が戦った『賤ヶ岳古戦場』がある。
賤ヶ岳観光リフト乗り場の駐車場に車を止めたが天気が怪しい。
リフト乗り場のおじさんに山頂の天気どう?と尋ねたがハッキリ言わない。
乗ってもらいたいのがミエミエ。
子供連れなので無理はするまい。
またの機会にしようと・・・
でも、観光の最盛期は何
10年も前に過ぎたであろうほどに古びた1人乗りリフトと、駐車場周辺の佇まいだった。
好天に恵まれれば、琵琶湖・竹生島・比良山系・余呉湖・伊吹山などの
360°パノラマが望めるらしい。


小谷城跡
織田信長に攻め滅ぼされた浅井長政の居城跡。
どんよりした曇り空もだんだん明るくなり、天主跡までちょっとしたハイキング気分で歩いた。
あまり整備されていない山道で、雨上がりのせいもあって歩きにくかったが、日が射さない分暑くもなく木立ち間を清々しい気分で散策した。

写真は、妻と二男(小学3年)、三男

小谷城跡への山道の入り口看板。
こんなところに折り畳み椅子が並んでいるのは観光地によくある郵便局の臨時出張所。
局のおじさんがシャッターを切ってくれました。

お昼と温泉は、北へちょっと戻って高月町の『北近江リゾート』へ
でもゴールデンウィーク真っ只中
レストランは満席、浴場も芋洗い状態かもしれない。
ここまで来て混み合うのはイヤだからパン工房の焼きたてパンを買って車中で軽い昼食にした。

国道365号をのんびり東へ
滋賀県と岐阜県をまたぐ伊吹山ドライブウェイも良さそうだったが、今日はあいにく雲の中。
写真、車の背後は関が原 石田三成陣跡
歴史の舞台も今ではのどかな丘陵地帯。
「兵どもも夢のあと」
今にも降り出しそうな空模様に、車中から眺めるにとどめた。

石田三成陣跡から少し東の関が原古戦場の石碑
背後は伊吹山と思われるが雲に覆われ何も見えない。

高速は防音壁を眺めるだけでつまらなく渋滞にでもはまったら最悪。
今日中に帰れればと、一般道をのんびり東へ・・・
雨も降り出し、途中良さそうな温泉があったら寄りながら行こう。
国道21号を東へ、大垣、岐阜、一宮から国道155号を小牧、春日井、瀬戸と、とにかく東へ東へ

豊田に着いたのが5時過ぎ、そろそろお腹が空いてきたのでレストランを物色。
でも、なかなか妻が納得するレストランがみつからない・・・
30分ぐらい豊田市内を走り回り、もう何処でもいいよ・・・とあきらめかけたところにあったピザレストランでやっと夕飯にありついた。

今日はあまり汗もかいてないけど、やっぱり温泉につかって帰りたい。
街中のスーパー銭湯みたいなところでは味気ないので、国道153号を山の中へ・・・
香嵐渓を過ぎ、愛知県稲武町の稲武温泉『どんぐりの湯』に到着
時まで営業はわかっていたが、着いたのが時ちょっと前、最終受付が時と知りあわてて飛び込んだ。

もうあとは帰るだけ。
国道257号を設楽町、鳳来町とのんびり走り、11時前には我が家に帰ってきました。

総走行距離810kmあまり、ゴールデンウィーク中だったが、あまり混雑しないところ、混雑しない時間帯、混雑しない道を選んでののんびり旅行でした。

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