伊勢路・南紀〜吉野路  暑中紀行
2002.08.02〜08.06

1日目 8月2日(金)快晴
PM1時自宅を出発、東名高速道路浜松西ICから豊田IC
R155〜R1〜R23〜伊勢湾岸道

湾岸道が木曽川を渡って『みえ川越IC』まで延びたので便利になった。飛行機や電車にしか乗らないんだろうけど、高速道路建設凍結と言う輩には腹がホント立つ。早いところ東名高速・第二東名と接続してほしいものだ!

みえ川越ICからR23を南進、R42に分かれ松坂市街のファミレスで夕食をとった後ひたすら南進、伊勢路を尾鷲から熊野の手前まで走る。


木曽川橋通過中
今夜の目的地『道の駅 熊野きのくに』には、夜9時頃到着した。

店舗・トイレのある第1駐車場と道を隔てた第2駐車場で寝るための準備をしていたところ、外で涼んでいた妻と子供のところに道の駅の管理人らしいおじさんが歩み寄ってきて、「お風呂入らない?」って声をかけてくれた。

半信半疑ついていくと、倉庫と工場の間の人目につきにくいところに湯殿が設えてあった。

ラッキー!
家を出る前にシャワーを浴びてきたが、「今夜はお風呂なしか」、というところで思いがけないことだった。
それも無料だ!

道の駅の店舗が閉まる10時で電気が消えるというので、あわてて浴槽に湯を溜めて、親子4人みんなで入らせてもらった。おじさん、ありがとう。
2日目 8月3日(土)快晴
ここは標高500メートルぐらいあるのだろうか?
とても涼しく、清々しい目覚め。

夕べのお風呂だが、明るくなって周りの全容がわかった。
どうやら『熊野きのくに』の木工品加工場の焼却炉の温まった冷却水を巨大なタンクに貯めた湯をこの風呂に活用しているらしい。

風呂場の窓(と言っても、建具のないただの開口部)からは、清流を挟んで田園の中にポツポツと人家が立ち並んでいる。向こうから丸見えだったんだ!

夕べのお風呂のお礼でもないが、7時の開店を待って木工品などのお土産を買い込んだ。
道の駅を出てほどなく、急な下り坂を下っていくと新鹿の集落を抜けると『新鹿(あたしか)海水浴場』が眼前に広がる。

渚から一番近そうな駐車場に車を停める。(\1,000)
砂浜はキャンプ場にもなっているので、幾つかのテントが見られるが、まだ8時過ぎと早いので人影もまばら・・・

水質を自慢するだけあって、とにかくきれい!
私の四十数年の人生に於いて、一番きれいな海の海水浴だ!

2年前に南紀白浜で泳いだときにキレイだと思ったが、その比ではない。

砂は白くキレイな南紀白浜ほどじゃなく、貝殻を細かく砕いたようなチクチクと痛いところがあった。

朝早かったし、トモタカ(2歳半)も初めての海水浴で疲れたようなので、浜の売店で小休憩をしてお昼頃には上がった。

渚に居ればそれほどでもないが、陸は暑い。
近くの『あたしか温泉』に入浴するつもりだったが、駐車場から橋を渡って歩かなければならない(ちょっとだけだが・・・)ことに億劫になってパス。
子連れで旅をしているとファミリーレストランが気安く入れて良いのだが、この辺には見当たらない。

R42を南進、熊野市にはない。
新宮も市街地の外れまで走ってもないので、ジャスコ新宮店によったらレストランがあった。
ところが、トモタカがさっき寝たばっかなので先に温泉に行けばもう少し寝かせられる・・・(お腹は空いたが)

Internetで調べておいた三重・和歌山県内の温泉情報から、一番近い『雲取温泉 高田グリーンランド』に向かう。
新宮からR168を本宮方面ちょっと入ったところにある。
滑らかな乳白色の温泉と薬草風呂があって400円と大変お得な良い温泉だった。

さきほどのジャスコ新宮店まで戻って、かなり遅めの昼食。
今日の寝ぐらは、R42沿い、紀宝町の道の駅『紀宝町ウミガメ公園』。
明日は太地町のくじらの博物館に行くつもりだが、周辺には道の駅等がないので、ほんの少しだが戻ることにする。

3日目 8月4日(日)快晴
今日の目的地は『太地町立くじらの博物館

今や自然保護のシンボルに祭り上げられてしまった鯨。
ここ太地、いや日本では捕鯨400年の歴史・文化・伝統を後世に受け継ぐことができるのだろうか?

トモタカ(2歳半)を連れては展示をつぶさに見て回ることはできない。
ショープールでトドの「ハナちゃん」のショー見物、
自然プールではシャチのショー見物、
自然プールの桟橋でシャチやイルカを間近に眺め、
海洋水族館見物、
くじらの博物館を一旦出てメガネ岩をくぐって海辺の遊歩道散策、
ラッコ館でラッコのショーが始まる前に、2歳半のトモはもう限界になった。
R42を南下しつつファミリーレストランを探すが全然ない。

本州最南端、串本町の『橋杭岩』に途中下車。
海面から突き出す橋の杭のように見える不思議な岩だが、ちょうど干潮だったので傍まで歩いて散策することができた。

太陽の陽射しが海底の岩からも照り返し、ダブルパンチで暑いのなんの・・・って感じで、そそくさと車に乗り込んだ。
潮岬も串本海中公園も2年前に寄っているので通過して車は西へ走らす。

いくら走れどファミリーレストランはない。
道の駅『イノブータンランド・すさみ』でトイレ休憩をしつつ、
日置川町の道の駅『志原海岸』まで来てしまった。

ここの「海来館」2階のレストランは、と言っても食堂のような雰囲気だが、海の幸が美味しい。
2年前にも食べてお墨付きの店だ。

道中、ほかにも食堂や料理屋の看板は目に付くのだが、旅人には外観だけでは判断しかね、なかなか暖簾をくぐる勇気がない。

日置川町の隣はもう白浜町だ。
明日は白浜温泉白良(しらら)浜で泳ぐつもりなので、とりあえず朝まで車中泊をすることになる。

2年前にも泊まった、湯崎の『崎の湯』と『牟婁の湯』の間にある白浜フィッシングセンター横の駐車場に車を入れようと思ったが一杯だった。

午後4時頃の狭い通り・白良浜は、まだ海水浴でごった返していて、そのうち帰るだろうと、時間をつぶすため、円月島方面を回ってきたら、何とか車を停めることができた。
さっそく『崎の湯』の露天風呂(無料)で一汗流すとする。

夜8時頃になると近くのホテル・旅館の宿泊客が海辺(堤防)で花火を楽しみに繰り出してくる。
それを眺めるのもいいが、明るいとその痕跡や残骸がそこらじゅうにあって見苦しいものだ!

モラルの問題だが、ホテル・旅館関係者から見れば駐車場で寝泊りしている我々も良く見られていないはずだから人のことは言えないかもしれない・・・

4日目 8月5日(月)快晴
月曜日だというのに朝から賑やかい
白良浜浴場露天風呂『しらすな』から一番近い駐車場に入れようとしたら満車寸前。
でも、それが幸いして一番奥だが、浜に一番近い場所に停めることができた。

2年前に来た時にはキレイと感じた白良(しらら)浜はあまりキレイじゃない。(関係者の方ゴメンナサイ)
浜名湖と駿河湾西岸しか知らなかった当時は、水も砂も雲泥の差でキレイだと感じたものだが、今回は『あたしか海水浴場』で泳いで来ちゃったものだから、砂はともかく水は汚かった。(浜名湖よりはキレイだが・・・)
白浜写真館
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白良(しらら)浜の良いところは、ビーチ(砂)がキレイなことと、キレイなお姉さんがたくさんで目の保養になること。
それと、白良浜浴場露天風呂『しらすな』(右写真)があること。
海に浸かり疲れた体を休めるのにもってこいだ!
でも、この日は陽射しが強すぎて風呂の周りの板床は熱せられ、湯も熱く、陽射しも熱い3重苦。

この日の海は波が静かで戯れるにはあまり面白くない、陽射しも強く長居をしたら真っ赤っかになってしまいそう。
そんなわけで、昼を待たずして撤収。

田辺方面へファミリーレストラン探しに、なければコンビニのお弁当でもいいやと車を走らせると、温泉&料理『いただき亭』があって海鮮料理に舌つづみ。

田辺市街でスーパーを探して、今夜(オートキャンプ場での)の食材を買い込んで白浜へUターン。

太平洋が一望できるオートキャンプ場 「グランパス」という触れ込みだが、それほど眺望が良いとは思えない。
たまたま、我々のサイトからは海が見えたが、ほとんどのサイトからは臨めないだろう。

右写真は、夕日が沈む直前の模様。

今夜はパーキングキャンプではないので大っぴらに花火ができる。(ほかのサイトに迷惑をかけないように)
2歳半になったトモタカは、もう一著前にやりたくてしょうがない。カメラ向けながらハラハラドキドキ!

花火が終わったら子供たちには寝てもらいたいが、その前に千畳の湯『グランパス』で潮と汗と埃を洗い流す。
空いている時間帯だったので、ゆっくり入浴を堪能できた。
料金600円(キャンプ利用者200円引き)
電源付きサイト6000円+小学生以上一人300円
5日目 8月6日(火)快晴
夕べの寝入り端は冷たい風も吹いていて涼しかったが、朝方にかけて風も収まり蒸し暑くなってきた。
朝起きたら、隣りのサイトの兄ちゃんたちは、地面に敷いたブルーシートに寝ていた。

今日も抜群の天気!
ずっと天気には恵まれているが、その分暑い。
雨は困るが、少しぐらい曇ってもらいたいものだ!!
ここは、日陰になる樹木がないので、陽射しがあると居場所がない。
海や陸から時折り吹く風が涼しげなことだけが救いのところ。

木陰ない×
サイトの芝が剥げていて土埃が舞うのも×
トイレが仮設のプレハブ(水洗)も×
併設温泉浴場付き◎
キャンプ場入り口にコンビニ(ローソン)有り◎

サイドオーニングだけでタープやテントを張ったり、必要以上のグッズは出さないし使い終わった時点で収納しているので、周りのキャンパーに比べ撤収はあっという間に完了。

さて、帰りはどうしたものか?
@紀伊半島西回り、和歌山・大阪・奈良経由
A高野山龍神スカイライン・奈良経由
B中辺地・十津川・奈良経由
C紀伊半島東回り R169吉野路・奈良経由
D紀伊半島東回り 来た道を戻る

@・A・B・Dは経験済みなので、R42を熊野まで戻り大峰山・大台ケ原の谷あいを走るR169を吉野に向かっての帰路を選択した。

白浜から熊野といっても遠い。裕に100q以上ある。
途中でお昼になってしまい例によってジャスコ新宮店内のレストランで昼食をとって、これまでの海沿いの道に別れを告げ、熊野の外れからR309に入る谷あいの川沿いにハンドルを握る。

入るなり道路案内で、この先川上村地内土砂崩れのため通行止めの報。
地図を見ても迂回路はなさそうだが、大台ケ原までは行けそうで、その先もなんとかなるだろうと無茶を承知で行くことにした。
あまりスムーズに走るだけでもつまらないから・・・

通行止めのせいだろうか?交通量も他県ナンバー車両も少なく走りやすい。
途中の道の駅『吉野路 上北山』があったが、売店も上北山温泉『薬師湯』も残念ながら定休日らしい。

新伯母峯トンネルを抜けたところから大台ケ原ドライブウェイの上り坂をグイグイ登っていく。
林間をしばらく登っていくと、視界が開け尾根伝いの爽快なドライブになる。
西側の深い谷の向こうには大峰山脈を望める。

大台ケ原』も良いお天気。
自家用車はほとんどなく、4〜5台のバスが高齢者のハイカーを待っているぐらい。

火曜日ではあるが夏山シーズンとしては寂しい?

お土産を物色している傍で、トモタカも目がキラリと光った。
葛餅と珈琲セットで休憩しようと思ったら、車が欲しいとスネ始めた。
たった一台だけあったキーホルダー付きの小さな車を見つけていたのだ。

今日は、帰りがけに 『大台ケ原』ってどんな所か下見に来ただけ。
またあらためてトレッキングの仕度をして来ようと後にした。
大台ケ原ドライブウェイを下って、R169は吉野方面へは進めない。。
南へ少し戻ったところから、西側の大峰山脈へ登る狭い林道しか奈良方面へ出る道はない。

行者還トンネルをくぐり、川迫川渓谷沿いに下っていく。車窓から眺めるかぎり異常なほどにきれいな水だ。川底が清水を透してピカピカしている。
天川村から黒滝村にかけてのR309は、今までの悪路が嘘のようにいい道だ。

道の駅『吉野路 黒滝』で小休憩。
午後7時頃までには夕食につきたいので市街地に向かって走る。
下市町、大淀町、高取町、明日香村を抜け予定通り橿原市街でやっと満足のいくファミリーレストランを見つけ最後の晩餐をとる。

ここまで来ると選ぶほどファミリーレストランがある。懐かしい光景だ!
桜井市の温泉センターに寄ろうかとも思ったが、今日はほとんど車の中にいて汗もかいていないし、トモタカも眠くなってきたようなのでこのまま帰ることにする。

都祁村の針ICからR25(名阪国道)を東へ、亀山から東名阪自動車道、四日市東ICで降りた。
東名阪から東名へ出たほうが速いが、名古屋港の夜景見たさにみえ川越ICから伊勢湾岸自動車道へ。
時間的にはロスをしたが、R23、R1、岡崎ICより東名高速を浜松西ICで降りて無事帰宅したのは日付が変わって8月7日午前0時15分頃。
総走行距離1、105q
伊勢湾岸自動車道 木曽川橋
伊勢湾岸自動車道 名港大橋
東名高速道路 浜名湖SA手前
東名は通行量が多いので危険だが、スローシャッターでハンドルを握りながらの撮影
もう年なのか?
めんどくさいのか?
以前はいろんな観光地を一日中巡っていたが、ここ数年は1日1ヶ所で好しとしている。
今回は、
1日目、目的地そばまでの移動日
2日目、あたしか海水浴半日
3日目、くじらの博物館と橋杭岩
4日目、白浜海水浴半日とオートキャンプ場
5日目、帰路の途中に大台ケ原ドライブ
と、こんな具合にあまり欲張らず、午前中遊んだら午後は温泉に浸かるくらいにして、のんびりと過ごすことにしている。
ただし、私は運転していることが多いが、見知らぬ土地を運転することが好きなので苦にならない。


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